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『植物図鑑』 を読みました。
あ、小説です。
■ 植物図鑑 有川浩
冴えないOLが、飲み会の帰りに、家事万能でやさしいイケメンを拾って、
勢いで同居させて、きゃー☆って感じの物語です。
おしゃれな表紙に惹かれて読みました。
男の子に美少女が落ちてくるなら、女の子にもあったっていーじゃない!
という触れ込みでしたが、内容は爽やか。
男の子は植物に詳しくって、それを使った料理も堪能、
主人公である さやかに対しては優しく、紳士的で、
なおかつ新しい世界をたくさん見せてくれる。
ちなみに、どうでもいい事ですけど、名前はイツキで妙な親近感。
そんな素敵すぎる男の子に対して
さやかが全然ダメな子かというと、まったくそんな事は無く、
実はものすごーく気の利く女の子。
イツキの触れてほしくない部分を敏感に察知して、思いやる事ができる。
こういう、相手の都合を事細かに思いやれる子が現実にいたら超モテモテのはず。
男の子は、こういう子にはそうと気付かずに安心するから。油断とも言う。
二人の共同生活は微笑ましいの一言。
好きな人と、いえ、自分を認めてくれる人と
一緒に居られることのあたたかさで一杯です。
中盤のヤマ場で
「自分が、一番相手の事ををわかっているはず」
「でも知らない、教えてくれない、好きだからこそ聞けない部分がある」
「そんな部分に、私ではなく、他の女が土足で踏み込んでいる事が許せない」
という、簡単に言うと、ヤキモチで感情を爆発させてしまうあたりが
とても共感できました。
わがままで悪いか。
後半の流れは賛否分かれる所かも知れませんが、
私には辛くって泣きそうになりました。
最後の方は、別の意味で泣きそうでしたが。
というわけで、面白かったです。
恋愛ものが好きなら楽しめるかと。