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登場人物の悪意剥き出し。
それが、今日読んだ本。
■告白 / 湊 かなえ
告白は、今度映画になるということで、
宣伝とか見てると非常に面白そうに思い
これは先に原作を読んでおかねばなるまいと手に取りました。
内容の方ですが、物語が全て独白で語られるというのは独特で良かったです。
第一章はすごく迫力ありましたね。
でも、あの本文、全部森口先生の話し言葉だとしたら、無理がありすぎるでしょう(^^;
いかにも説明っぽくて不自然な気がします。
でも、最後はちょっとびっくり。
第二章からは、他の人物の視点からの独白になるんですけど
普通、こういう、他の主人公にチェンジしながら物語が進む本って
私個人の嗜好でですが、『どんどん明るみになる新事実!』 ですとか
『あの人物とあの人物の意外な接点!』 とかそういうのが交錯しながら
話が盛り上がっていくのが面白い部分だと思うんです。
それが、この本にはない。
あっちで開いた風呂敷をあっちで畳み、
こっちで開いた風呂敷をこっちで畳みしただけ。
畳み切れてない部分もあって、気になったり。
そこは残念。
そして、最終章は、いきなりの展開。
衝撃のラスト。
実は、最終章の流れには、ちょっとついていけませんでした。
なんだか、それまでの章ともいまいち繋がっていなくて、
突飛さがより目立つ感じ。
ああ、でも、最後は意外な結末で、結構心に残りました。
私も、大切なものを傷つける奴は絶対許さないと思いますけどね。
あ、だから近親憎悪を感じるのかな。
一応、これもネタバレなしで読むべき本です。
基本的には一気に読めるタイプの本だと思います。
映画の森口先生役、松たか子でしたっけ。
うわぁ、ハマってるー。