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株式会社トミーウォーカーの 『シルバーレイン』 参加PCである 五木・萌 のキャラクターブログ。
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登場人物の悪意剥き出し。
それが、今日読んだ本。

■告白 / 湊 かなえ  


告白は、今度映画になるということで、
宣伝とか見てると非常に面白そうに思い
これは先に原作を読んでおかねばなるまいと手に取りました。

内容の方ですが、物語が全て独白で語られるというのは独特で良かったです。
第一章はすごく迫力ありましたね。
でも、あの本文、全部森口先生の話し言葉だとしたら、無理がありすぎるでしょう(^^;
いかにも説明っぽくて不自然な気がします。
でも、最後はちょっとびっくり。

第二章からは、他の人物の視点からの独白になるんですけど
普通、こういう、他の主人公にチェンジしながら物語が進む本って
私個人の嗜好でですが、『どんどん明るみになる新事実!』 ですとか
『あの人物とあの人物の意外な接点!』 とかそういうのが交錯しながら
話が盛り上がっていくのが面白い部分だと思うんです。

それが、この本にはない。

あっちで開いた風呂敷をあっちで畳み、
こっちで開いた風呂敷をこっちで畳みしただけ。
畳み切れてない部分もあって、気になったり。
そこは残念。

そして、最終章は、いきなりの展開。
衝撃のラスト。

実は、最終章の流れには、ちょっとついていけませんでした。
なんだか、それまでの章ともいまいち繋がっていなくて、
突飛さがより目立つ感じ。

ああ、でも、最後は意外な結末で、結構心に残りました。

私も、大切なものを傷つける奴は絶対許さないと思いますけどね。
あ、だから近親憎悪を感じるのかな。

一応、これもネタバレなしで読むべき本です。
基本的には一気に読めるタイプの本だと思います。

映画の森口先生役、松たか子でしたっけ。
うわぁ、ハマってるー。

や、今、週刊文春で、東野圭吾がガリレオシリーズの連載やってるんですよね。
ちょっとチェックしてるんですが・・・

湯川先生が出てきたり、何かしゃべったりするだけで
「待ってましたー!!」「もっと言ってやってー!」
って気分になっている自分にびっくり。

いつの間にこんなにファンになったんだ。
おかしい・・・。

『植物図鑑』 を読みました。

あ、小説です。

■ 植物図鑑 有川浩

冴えないOLが、飲み会の帰りに、家事万能でやさしいイケメンを拾って、
勢いで同居させて、きゃー☆って感じの物語です。

おしゃれな表紙に惹かれて読みました。

男の子に美少女が落ちてくるなら、女の子にもあったっていーじゃない!
という触れ込みでしたが、内容は爽やか。

男の子は植物に詳しくって、それを使った料理も堪能、
主人公である さやかに対しては優しく、紳士的で、
なおかつ新しい世界をたくさん見せてくれる。
ちなみに、どうでもいい事ですけど、名前はイツキで妙な親近感。

そんな素敵すぎる男の子に対して
さやかが全然ダメな子かというと、まったくそんな事は無く、
実はものすごーく気の利く女の子。
イツキの触れてほしくない部分を敏感に察知して、思いやる事ができる。
こういう、相手の都合を事細かに思いやれる子が現実にいたら超モテモテのはず。
男の子は、こういう子にはそうと気付かずに安心するから。油断とも言う。

二人の共同生活は微笑ましいの一言。
好きな人と、いえ、自分を認めてくれる人と
一緒に居られることのあたたかさで一杯です。

中盤のヤマ場で
「自分が、一番相手の事ををわかっているはず」
「でも知らない、教えてくれない、好きだからこそ聞けない部分がある」
「そんな部分に、私ではなく、他の女が土足で踏み込んでいる事が許せない」
という、簡単に言うと、ヤキモチで感情を爆発させてしまうあたりが
とても共感できました。
わがままで悪いか。

後半の流れは賛否分かれる所かも知れませんが、
私には辛くって泣きそうになりました。

最後の方は、別の意味で泣きそうでしたが。

というわけで、面白かったです。
恋愛ものが好きなら楽しめるかと。

■聖女の救済 / 東野 圭吾


勢いに乗ってこっちも読破。

湯川先生がコーヒーメーカーを使ってた。
ガリレオの苦悩の途中くらいの時期の話みたい。
事件の規模が小さかったし、間にこんなのを挟んでいてもおかしくないかも。

『おそらく君たちは負ける。
 僕も勝てない。
 これは完全犯罪だ。』

帯の名文です。
これを見たときはドキドキしたものですが、
本編中で使われてた場面では期待したものとニュアンスが違ってガッカリ。

ガリレオの苦悩の
『湯川の頭脳に挑戦してくる犯人たち』
という煽り文句と同じくらいの詐欺文章。

それはさておき、東野圭吾、こういうトリック好きですね。
でも、相変わらず、トリック解決などで盛り上げるのは不得手のようで。
冒頭のやりとりの真実が明かされる部分とか、
本来は 「えー!?そうだったのかー!?」 って思うべきところでしょうに、
「あぁ、そう、ふーん」 という感想しか出てこないのは惜しいと思います。
初期の短編で何度も感じたモヤモヤを、また感じる事になるとはちょっと残念。

や、そうは言いつつも面白かったです。

あ、内海薫が、 『ガリレオの苦悩』 の時みたいに
女だからどうたらこうたらあんまり言わなかったのも良かったです。
ちょっと時間ができたので読みました。

・・・面白くなってる。

今までのガリレオの短編よりも、ずっと読みやすくって面白い。

今までの短編って、
事件の謎に対して湯川先生が何かに気付くまでがメインで、
その後はいきなり事件解決した後の話になってて
盛り上がりも何も無い、『は?』って内容で、かなりつまらないんです。

でっも、ガリレオの苦悩は、人の苦悩がよく描かれてる。
それでいて短編なのであっさりさっぱりあまり後を引かない。

いいですね。
今日は、ふらりと本屋に立ち寄って、『人間失格』 を読んでみました。
ええ、小悪魔ドクショの影響ですが。

いくつか、辛いシーンがありました。

自分が清廉な人間だとは思いませんが
自分が嫌だと思う人間にはなりたくないですね。

何をもっての人間失格なのかという話は置いておいて
他人との噛み合わ無さって、孤独を感じさせますよねぇ。
見ました。
・・・が、これ、かなーり省略、アレンジされてますね。
原作読んでないと、登場人物の気持ちがさっぱりわからないんじゃないでしょうか。

まあ、有りといえば有りなんでしょうけど、
一部配役にも問題がある気が。

石神さんが普通にいい男なのもあれなんですが
工藤さんがイケメンじゃないのはマズイですよ。
おかげで、石神さんが感じた劣等感や嫉妬心などが
全然伝わってこないじゃないですか。

ここ、私的には重要だと思うんですけどね。

それでなくとも、こういう心理的な部分の演出は
小説みたいに地の文がないから難しいんでしょうけど。

唯一、娘さんだけは、原作よりも心理がわかりやすい動きをしてましたね。

・・・そして、内海刑事でしたっけ。
柴咲コウは何のために居るんだろう。
今日は、テレビで容疑者Xの献身が入りますね。

ガリレオシリーズは、テレビドラマ放映当時たいそう人気があったそうですが、
ほとんど見ておりませんでした。

でも、ここらへんが私の自分主義な所でして。
最近、原作小説の方に手を出しまして、
俄然興味が出てきていたところだったのです。
そこにきてのタイムリーな放送で、かなり嬉しい状況なのです。

しかし、問題が一つ。

まだ、このタイトルを読んでいない。
・・・やっぱり、先に原作からでしょう!?そうでしょう!?

現在、昼の3時。
・・・放送始まるまでには読むぞ。

(時間経過)

そして、読んだ。
えー?って終わり方!
途中で、最初の事件の日付が出てないことと、
例の人が出てこなくなったなぁとは思っていたんだけど
こういう仕掛けだとは。

今までの短編と比べても、
湯川助教授と草薙刑事のキャラが立っていて、やりとりも濃密で、
なんというか、とても良い感じでした。
うーん、頭の良い人をうまく描けるっていうのは凄い事ですねえ。

さあ、これで準備は万端。
いつでも来い。
ここまで来たら、これも読んでおきます。

■ ジウⅠ~Ⅲ 誉田哲也

またまた警察ものです。
謎の少年・ジウの起こす数々の事件を、
それぞれ異なった方向から追う女刑事二人の物語。

姫川のシリーズよりも、登場人物はリアルで、
反面、ストーリーはどんどん壮大に、現実離れしていく感じ。
三巻の展開は、結構びっくりした。
二巻までくらいの方が、私としては好みかも。

ストロベリーほどの飛び道具的なグロは無いけど
直接的に、生に痛い描写有り。
カミソリとかおしりとか、痛いイタイイタイ。

刺激的な内容のせいか、二日で三冊読めました。

最終的に大団円にならなかったのは残念です。
事件は解決したけど、あれだけ殺してしまっては…。
でも、基子もジウも、心が救われたんだから良し。
良しとしておきます。

そういえば、この作者の本に出てくる女性って
必ずと言っていいほど、精神的、もしくは肉体的に痛めつけられてますね。
主人公たちであっても、少女であっても容赦なく。
武士道シリーズとか、少女二人が主人公だし大丈夫なのかと不安になります。

あと、どうでもいい事なんですけど、姫川シリーズと世界観が同一っぽい。
日下さんがジウの方にも出ていた。
でも、こうなると、こんな大事件の時、
あの人たちは何をやってたんだろうって思ってしまいます。
多分、警察の組織ってものを理解してないからそんな疑問が出てくるんでしょうけど。

最後、殺人鬼についての感想。
ジウも、ストロベリーナイトのエフもそうでしたが、
殺人鬼自身や、その殺人は結構耽美に描かれています。
ダークな美形が好きな人なら、案外萌えられるかもしれませんね。
ちゃんと文庫でも姫川の続編出てるじゃないですか。
しかも最近ですね。よしよし、何となく得した気分。
というわけで読み始めました。

■ ソウルケイジ 誉田哲也

しかし、ちょっといつもの勢いで読めませんでした。
ストロベリーと比べると、かなり大人しい・・・?

今回のライバル刑事が理路整然とした日下さんだからかな。
姫川よりも、ずっとずっと日下さんの言う事の方が筋が通ってるんですもん。
前作のガンテツの時は、その悪辣ぶりが凄かったので
姫川の文句にも同調できたんですが。

あと、部下の菊田のダメ男っぷりはどうしましょう。
前作でもひどかったですけど、今回は更に株が下がっているような気がします。
これは色々な意味で情けない。
どれだけ姫川にリードしてもらってるんだと。

ともあれ、今回はグロ描写も控え目で、
どっちかというと、しんみりしたいいお話でした。

注目のアイテムはスルメ。
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